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本記事は、ノーティードッグから発売された『The Last Of Us PartⅡ』のレビュー記事になります。
前作のラスアスはストーリーや世界観、システムなどのほぼ全ての面での出来が素晴らしく、神ゲーと呼ばれるほどの名作でした。
今作はそんなラスアスの次回作という事もあり、購入しようか迷っている方も多いと思います。
・どんなゲームなんだろう?
・ラスアス2のストーリーはどうなの?
・良いポイント・悪いポイントを知りたい!
そんな方に向けて、本記事では『The Last Of Us PartⅡ 』のレビュー・ゲーム内容・魅力をご紹介していきます。
プレイ時間 | 30 時間 |
開発元 | ノーティードッグ |
発売日 | 2020年6月19日 |
価格 | 6900円+税 |
ジャンル | サバイバルアクション |
プレイ人数 | 1人 |
目次
ラスアス2とは?ラスアスシリーズについて紹介
ラスアスシリーズとは?前作の物語
ラストオブアスシリーズは謎の病原体によるパンデミック後のアメリカを舞台に旅をするシリーズ。
前作の物語は主人公の「ジョエル」と世界を救う鍵になる少女「エリー」がインフェクテッド(感染者)と敵対する生存者に対処しながら旅をする物語でした。
結末は、抗体を持つエリーを反乱軍まで届けたジョエルが、エリーの命を犠牲にしてまでワクチンを作ろうとしている反乱軍の目的をしってしまい、
反乱軍のアジトを襲撃しエリーを取り戻すことで決着がついています。
ラスアス1での彼らの旅は様々な人との出会いや別れ、希望や絶望、ジョエルとエリーの絆などが描かれており、かなりドラマ性の高いものとなっていたのが印象的でしたね。
ラスアス2の物語
ラスアス2は前作から5年後のアメリカが舞台となっており、主人公は前作でお馴染みのヒロイン「エリー」
物語の始まりは生存者たちが集まるコミュニティーでひかくてき平和に暮らしていたジョエルとエリー達に起きた出来事がきっかけとなります。
その出来事は他の生存者たちと遭遇したことから始まり、彼らの暮らしを脅かし平和が崩れるほどの残酷な仕打ちでもありました。
そんな出来事を経て復讐に燃えたエリーがある人物を探すために旅にでるというのが大まかな内容です。
またエリーの旅は、様々な人の正義や道徳とのぶつかり合いにより一筋縄では行かず、恋愛のもつれや同性愛までも描かれているため、感情を揺さぶるマイノリティなお話でもあります。
ゲームシステム
ラスアスのゲームシステムはサバイバルゲームというだけあり、治療キットや投擲物、ナイフといった有用なアイテムは落ちている物資を組み合わせて工作し、
スキル習得や武器の強化もマップに落ちているアイテムを用いて行います。
さらに相手が立てる物音を探知し壁越しの敵の姿や行動が見える「聞き耳」は、複数の敵を相手にするのが難しい本作では欠かせない要素。
「聞き耳」を使うことで敵の位置を把握したり、空き瓶を投げておびきだしてステルスキルなどあらゆる状況で便利なシステムです。
また今作の難易度はアンチャーテッドシリーズを手掛けているノーティードッグの作品というだけあり、結構高め。
具体的に言うと敵(人間)の動きや銃の命中率ですね。
ステルスに失敗すると彼らと真正面から相手しなければならず、この戦闘が非常に厄介でした。
彼らの動きは近接武器で詰めてくる敵もいれば、遠距離からスナイピングしてくる敵など結構頭良いんですよ!
動きだけでなく命中率も半端なく、ほんの少し物陰から出ただけでほぼ100%の確率で弾を当ててきます。
撃たれるとノックバックするので結構きつかった、、、
ラスアス2の魅力
ここではラスアス2の魅力を4つ紹介していきます。
①自然に飲み込まれた街の作りこまれ方がすごい!
ラスアスではパンデミックが起きた何十年後という設定のため、人口が激減した都市は荒廃し、街は木々が生い茂り、店や民家などは荒らされて感染者の住処になっていたり、、、
今作のみどころは、そんな文明崩壊後の街。
どこを見渡しも緑に覆われた建物や浸水した廃墟はかなり細かく表現されており、リアルすぎてつい見入ってしまうような光景です。
自然に覆われた美しい風景だけでなく、クリーチャーはびこる地下鉄や暗い病院なども緊張感と臨場感を倍増させてくれる文句なしの作りこみでした。
ゾンビを題材とした作品は恐怖演出もかなり大切ですが、今作での「暗所」はその恐怖を一層際立たせてくれており、完成度の高い恐怖を味わわせてくれます。
暗がりの病院なんて最早ホラーでしかないロケーションでしたね(笑)
海外のゲーム会社はオープンワールドを作るのが上手いだけあり、
こういった開放感のある風景の作りこみや状況に合わせてロケーションをいくつも用意してくれるプレイヤーを飽きさせない点においては素晴らしいです。
②おぞましいクリーチャーの数々
そして本作の魅力として欠かせないのが荒廃した街にはびこり、人間同士の争いを招いた全ての元凶ともいえる感染者の数々。
彼らはウイルスの進行度によってどんどんおぞましい姿に変異していき、多種多様に何体も出てきます。
前作にも登場した物陰からじっと見つめてくる頭部がキノコ状の「ストーカー(通称:ひょっこりはん)」や
クリック音を発する即死攻撃持ちの「クリッカー」、全身がキノコ状の目も当てられないような見た目の「ブローター」は健在。
そんな従来のクリーチャーが多数存在する中で、新たなクリーチャーとして「シャンブラー」が追加されました。
このシャンブラーはとにかく下品で凄い。
見た目は目玉みたいな胞子がたくさんついており、集合体恐怖症の方にとっては閲覧注意レベル。
更に死ぬ間際にオナラをまき散らすといった最悪の生態も持っており(実際は有毒ガス)、プレイヤーをイライラさせること間違いないのクリーチャー筆頭です。
物語の後半にはクリーチャーをふんだんに使ったパフェみたいな巨大クリーチャーも登場するのですがその気味悪さといったらピカイチ。
醜悪な異形クリーチャーランキングなんてあったらランクインしそうなくらい(笑)
③ステルスも正面からの戦いも楽しい
ラスアスの戦闘はゾンビゲームといえどもデッドライジングやワールドウォーZのように銃を乱射してゾンビをばったばったと倒す無双系ではなく、
限られた物資の中でアイテムを工作する「サバイバル」と、物陰を利用して着実に1体ずつ倒す「ステルス」を駆使して戦うのが基本となります。
クリーチャーはとにかく足が速くヘッドショットが狙いにくいので、
クリーチャーの背後にゆっくり近づいたり、瓶やレンガでおびきよせたりしてステルスキルをするのが攻略のカギ。
とはいえステルスが面倒くさい時や物資が有り余っている時は、爆弾や火炎瓶などを惜しみなく使ってまとめて始末するのも全然アリだしかなり楽しいです。
そして本作の戦闘の面白さを更に加速させてくるのが「回避」。
このシステムは人間相手に非常に便利で、タイミングよく攻撃をかわして流れるような動きで次の攻撃を繰り出せるというもの。
敵対する人間との近接戦闘を強いられる場面では、この回避を駆使してド派手な喧嘩を楽しめるし、トドメの演出なんかは実にダイナミックで爽快感がすごいです。
④遊び心満載の仕掛け
本作はバトルやグラフィックだけでなく、遊び心溢れる仕掛けも魅力点の1つ。
例えばトレーディングカードなどの収集物や金庫の謎解き、photomode、作業台での武器強化、過去篇を用いたストーリー展開など遊び心ある仕掛けが随所に盛り込まれています。
また博物館パートは過去篇に位置しており、恐竜に乗って遊んだり、ジョエルとエリーの微笑ましいやりとりや笑える描写が程よく用意されています。
博物館ではphotomodeで撮った写真が良く映えましたね。
個人的に過去篇の物語はジョエルとエリーの思い出が描かれていることが多く、エリーのジョエルに対する言動や、ジョエルのエリーに対する思いはあまりに切なく、胸にグッと来ました……
ps3やpspもちらほら見かけたな~
ラスアス2の不満点
ラスアス2の不満点はストーリーにあります。
復讐を求めるエリーの旅がテーマとなっていますが、ストーリーが非常に複雑すぎる!!時間軸もコロコロかわるし、、、
ストーリーは人を選ぶというか、あまり日本人向けとはいえない気がしましたね。
重要人物があっさりしぬ(ここは海外らしいですよね)、複雑なレズ展開、くすり、浮気?など様々な要素を盛り込みすぎて、
「おいおい」と思わせる展開が多く、話が軒並みぶっとんだ方向に進んでいくんです。
エンディング辺りなんて想像もしていなかった光景が広がっていたため、開いた口が塞がりませんでした(笑)
個人的には復讐の一点に重きを置いてくれた方がシンプルでよかったのですが、ちょっとややこしくしすぎた感が否めません。
またエリーとは別のキャラのパートも用意されてるのですが、エリー視点ではクソ野郎に見える人物との絡みや無理やり感情移入させようとする場面が多いため、別パートは正直あまり乗り気でプレイできませんでした。
とはいえプレイしていくうちに理解できて好きになれたやつはいましたが、、、
少し長い不満点となりましたが、ストーリーに関しては本当に人を選ぶ内容となっているので一概に悪いとは言えないでしょう。
仮にストーリーが気に食わなくても、過去篇でジョエルとエリーが親子のように仲睦まじくしているハートフルな場面だけは見る価値あります。
個人的にはトミーおじさんが組織相手に奮闘しているシーンが1番のお気に入りでしたね。
トミーおじさん強すぎ!!
まとめ
グラフィック、ゲームシステム、プレイヤーを飽きさせない工夫に関しては100点でした。
特に映画『アイ・アム・レジェンド』ばりの自然に覆われた街の作りこみなんかは圧巻。
ただストーリーは人を選ぶ作品。特に日本人にはあまり向かないかも?少なくとも私は要素が多すぎて疲れましたね……死人の数もほんとにおおいですし(笑)
クリーチャーはびこる世界を題材としている本作ですが、敵勢力との争いや恋愛、友情といった人間ドラマに焦点が置かれています。
そのためクリーチャーは行く手を阻む存在程度でゾンビより厄介な人間の方がおおいくらい、、、
例えるなら、海外ドラマ「ウォーキングデッド」みたいな感じで人間の恐ろしさが描かれているんですよ!
ゴア描写もゾンビもの特有の肉を貪るシーンはほとんどなく、どちらかというと人間側の卑劣な行いが目立ち、思わず目を背けたくなる残酷な殺害シーンの方が多かったですね。
ということで『ラストオブアス2』全てが完璧という訳ではありませんが、自然に覆われた街やおぞましいクリーチャー達、進化したアクション要素などは満足できる仕上がりになっています。
以上がラストオブアス2のクリア後レビューになります。
ラストオブアス2はこんな人にオススメ
- 前作から5年後の物語が気になる(エリーの成長が見たい)
- 自然に覆われた美しい街を堪能したい
- 時にはステルス、時にはド派手に戦闘を楽しみたい